未経験からインフラエンジニアになるには?必要なスキルや資格を解説!
インフラエンジニアに未経験からなるには、必須の資格はないですが、CCNA、LPICなどを取得していると業務に役立ちますし、転職が有利になります。この記事では、インフラエンジニアになるために必要なステップやスキル、勉強方法、資格、年収、将来性を徹底解説します。
目次
- ○ 「インフラエンジニア」とは?
- ○ 未経験からインフラエンジニアになるためのステップ
- ○ 未経験からインフラエンジニアになれる理由
- ・出典:経済産業省-「IT人材需給に関する調査(概要)」
- ○ 領域別のインフラエンジニア4職種
- ・ サーバーエンジニア
- ・ネットワークエンジニア
- ・セキュリティエンジニア
- ・クラウドエンジニア
- ○ インフラエンジニアになるために必要なスキル
- ○ インフラエンジニアの今後の需要
- ○ インフラエンジニアの年収
- ○ まとめ
「インフラエンジニア」とは?
インフラエンジニアは、IT業界の中でも非常に重要な役割を担う職種です。企業のシステム運用を支える基盤を構築し、安定したサービス提供を実現するために不可欠な存在ですが、「インフラエンジニア」という枠組みは広く、その中でも細分化されるため業務内容は多岐にわたります。
未経験からインフラエンジニアになるためのステップ
■step1. コンピューターの基礎知識を学習
IT業界に携わるためには、コンピューターの基礎知識が必要となります。
まずは、コンピューターはどのようなパーツで構成され、どのようにして稼働するかなどの基礎的な知識を書籍などで学習すると、その後の資格取得や実務に役に立ちます。
amazonなどで「ITインフラ 勉強」で検索すると、関連書籍が表示されます。
■step2. ITインフラの基礎知識学習
ITインフラで避けて通れないのが「サーバー」と「ネットワーク」です。
サーバーとネットワークの基礎知識を身に着けるのに手っ取り早いのが、資格勉強です。
サーバーの勉強に役に立つ資格は「LPIC」、ネットワークの勉強に役に立つのは「CCNA」です。
ITに関する資格は様々なものがありますが、基礎的な知識を身に着けるには、上記の資格を勉強するのがおすすめです。
未経験からインフラエンジニアになれる理由
■他業種からの転職が多い
IT業界は、他業種から転職される方が多いです。
かういう私も、元々は肉体労働をしていましたが、20代後半でIT業界に入りました。
情報処理系の専門、大学出身の方もいますが、未経験でIT業界に入る人も多いため、言い換えれば勉強をすれば未経験からでも通じるという事です。
■人手不足
近年、インフラエンジニアを含むエンジニアは深刻な人手不足に陥っています。
デジタル化の浸透により、ITシステムの根幹を担うインフラエンジニアの需要は年々拡大していますが、労働人口の減少などにより供給が追いついておらず、インフラエンジニアの人手不足は深刻になっています。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」によると、2030年には最大で約79万人、中位シナリオでも約45万人のIT人材が不足する予測です。このうち、約3割がインフラエンジニアに該当するといわれています。
出典:経済産業省-「IT人材需給に関する調査(概要)」
領域別のインフラエンジニア4職種
「インフラエンジニア」とは?でも少し触れましたが、「インフラ」は範囲が広いため、各領域で専門的はエンジニアに分かれます。厳密にいえば種別はもっとありますが、その中でも代表的のものをご紹介します。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアはサーバーの設計、構築、保守・運用などを担当するエンジニアです。
サーバーは24時間365日の連続稼働やネットワークに接続し、他のサーバーやコンピュータと連携させることが一般的です。
このためサーバーエンジニアには、サーバーに加えてITに関する幅広い知識が要求されます。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークインフラのシステム設計・構築や運用管理を担当するエンジニアです。
コンピューターやシステム基盤は、ネットワークで繋ぐ必要があります。それには、ネットワークシステム全体の構造を設計し、またサーバー、スイッチ、ルータなどの機器に対してネットワーク設定する必要もあります。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、企業のサーバーやネットワーク、ITシステム、サービスに対し、セキュリティを考慮した設計、構築、運用・保守を担当するエンジニアです。
インターネットなどのネットワークを介すと、外部からの攻撃を受けるリスクが生じます。情報漏えいやランサムウェアによる攻撃へのセキュリティ対策は、企業の経営を守るための重要課題として認識されています。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、クラウドサービスを利用したシステム設計、構築、運用などを担当するエンジニアです。
インフラ設計だけでなくクラウド環境そのものの構築も含まれます。また、クラウド環境上のサーバー設計・構築、ネットワークの整備など、幅広い知識が必要となります。
インフラエンジニアになるために必要なスキル
インフラエンジニアに求められる知識とスキルは、「技術系」と「ヒューマン系」です。
■技術系
「領域別のインフラエンジニア4職種」でも触れましたが、基本的には、インフラエンジニアの中の専門の領域に分かれます。
しかし、専門だからといって、他の知識が不要なわけではありません。「サーバーエンジニア」でも、ネットワークの基礎知識は必要となりますし、「ネットワークエンジニア」でも、セキュリティの基礎知識は必要です。
そのため、どの領域でも全般の基礎知識が必要になってきます。
■ヒューマン系
未経験、新人の方には高度なスキルは求められませんが、IT業界に限らず仕事をする上で、コミュニケーション能力は必要です。
また、業務を行っていると、どこかで課題や問題が出てきます。それを以下に解決するかといった、課題解決能力も必要になります。
ただし、これも最初から全員ができることではなく、経験を積み、アドバイスを受けたり相談をし、培っていく必要があります。
インフラエンジニアの今後の需要
前述したように、IT業界の人手不足もありますが、デジタル化、DX推進による需要増加も考えられます。
経済産業省が「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」というレポートを出し、
あらゆる産業において、競争力維持・強化のために、DXを推進する必要性を報告しています。
出典:D Xレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~
DX推進には、新しいインフラの整備や再構築が不可欠です。最新のデジタル技術の活用や、データ解析をスムーズな実施のためにも、新しいインフラ環境を構築するインフラエンジニアに求められる役割が大きと考えられます。
インフラエンジニアの年収
年収はITスキル標準(ITSS)のレベルにより、変わります。
ITスキル標準(ITSS)とは、2002年に経済産業省が策定した、IT業界における人材のスキル指標です。2004年から情報処理推進機構(IPA)が管理しています。
ITSSレベル1~2 420.0万円 ~ 620.0万円
ITSSレベル3 450.0万円 ~ 700.0万円
ITSSレベル4 500.0万円 ~ 780.0万円
ITSSレベル5以上 600.0万円 ~ 950.0万円
出典:jobtag
まとめ
インフラエンジニアになるためには、幅広い技術知識と実践的なスキルが必要です。
基礎的なIT知識から始め、ネットワークやサーバー、セキュリティの専門知識を深めることが重要です。また、問題解決能力やコミュニケーション能力も欠かせません。
継続的な学習を通じてスキルを磨き、日々の業務に取り組むことで、インフラエンジニアとしてのキャリアを築いていきましょう。インフラエンジニアは、企業の成長を支える重要な役割を担う職種であり、その専門性とスキルは今後ますます求められることが予想されます。
◆未経験からのITインフラエンジニア就職・転職は◆
⇒こちら